大切な人
突然の訃報。
元上司から送られてきた一文。
「トシが死んじゃった」
最初は冗談だと思った。
意味不明だった。
その一緒に送られてきた画像が告別式の日時場所を伝える紙だった。
「え、、、何言ってるの?」
それ以外の感情は無く、送られてきたLINEを何度見返しても意味が分からなかった。
だって、そのLINEの前日に本当はいつものサトカメ卒業メンバーで飲む予定だったんだよ?
熱が40℃出てて一日寝込んでても下がらないから、今回の飲みは無しで!
って前日のグループLINE。
熱なんてよくあることだからくらいの思いで「また今度飲みましょう!お大事にー!」なんて軽い返信をしたのが最後になっちゃった。
あの時めちゃくちゃ苦しんでたんだと思うと、いたたまれない気持ちになる。
意味が分からな過ぎて、でもそれが現実で訃報が届いたその日は夜勤で一つ一つ業務が終わるたび、手持無沙汰になるたびに涙が出てきたな。
夜勤中に竹原さんが電話をくれて、「俺はいてもたってもいられなくて今から会いに行こうと思ってる。君はどうする?」って。
「俺は夜勤なので明日の夜勤明けに会いに行こうと思います。」って返した。
告別式には出られそうにない辛さとすぐに会いに行きたい、告別式までに行かないともう岡田さんの顔を見れないという気持ちと夜勤明けで福島まで片道120kmの距離を本当に運転していけるかという不安の気持ちが入り混じってた気がする。
そんな中、グループLINEに岡田さんのアカウントから「明日わたしも向かいますので、、、」って。
マジで心臓止まるかと思った。ハンマーで殴られたくらいの衝撃と「あぁ、なんだ。全部冗談だったんだ。」なんて安堵に包まれながらもう一度読み返して彼女からのメッセージだったことに気づいてなんだか気分がさらに落ちたっけ。(もちろん彼女が悪いわけではない。)
「分かった。ちょっと考えてまた連絡するわ。」って竹原さんが言ってくれて結果、岡ちゃんと飲む予定だったメンバー全員が予定調整してくれて一緒に会いに行くことが出来た。
今思うと(いつも思っているけれど)、つくづく竹原さんは俺のことやみんなのことも考えてくれていて、人生の先輩だなと感じる。
岡ちゃんの実家は田舎で山の中で高速降りてからも、いくつもの田んぼを超えてやっと着くような長閑なとっても良い場所だった。
向かってる途中は、あんまり暗い気持ちにならないようにって岡田さんの笑い話ばっかりしてた気がする。
『あいつ、「実家は割と栃木県寄りの福島だから」とか言ってたよなー!めちゃくちゃ田舎なのに強がって言ってたんだな笑』とか。
『こういうところで育ったから都会にあこがれて原宿で働いてたんかー?笑』とか。
いじられてる時の岡田さんの嬉しそうな顔がすぐ思い浮かんできたな。
あの顔、めっちゃ好きだったな。
最後に触れて、声を掛けられて良かった。
修一さんにも会えたし。
泣いちゃって言葉にはできなかったけど
「俺、久しぶりに岡田さんとの飲みだなと思って少しでもオシャレして会いたいなと思って
岡田さんみたいなパーマかけたんだー、ほら見てくれよ!また褒めてくれよー!」って心の中でも岡田さんに語り掛けました。
帰り道の車内でも皆が話しかけてくれてたけどなんだか悲しくてずっと岡田さんの昔の写真掘り起こしちゃってたな。
激動のサトカメ時代を共に生き抜いた戦友でありライバルであり尊敬する兄貴分であり、いつでもカッコよくて大好きな憧れの存在、岡ちゃん。
正直に言うと、もう既に岡ちゃんの声が愛おしいよ。
俺は岡ちゃんのあの笑顔と少し低めで落ち着いた声が大好きだったな。
よくある言葉で「心にぽっかり穴が開いたような気分」で全然ブログなんて書こうとも思ってなかったんだけど岡田さんのインスタに残ってたnote見つけて
おととい湯船につかりながら一から全部読んでみた。今までそんなに岡田さんのnote気にしたことなかったのに笑
岡田さんの話に限ったことじゃなくていっつも目の前にある時はその大切さ貴重さに気づかないっていうか、何かあってから、失ってからその人やモノの大切さが分かって後悔することって本当に多いなー。同じような後悔を経験しているのに繰り返しちゃうよねって。俺って愚かな存在だとか思ったり笑
それがきっかけで今の気持ちを文章にでもしてみるかって。
結果、スッキリした気がする!
ありがとう岡田さん。大好きだ!
命日は4月5日、皆で飲む予定だった日。
次に会う時には必ず飲もう!誰が一番に岡田さんに会いにいくか、楽しみに待ってろよ!
俺は最後に会いに行く!笑
四十九日が過ぎるまでは俺のスマホの待ち受けは岡田さんのイケてる写真にするんだ。
俺なりの弔いだ。笑




