子ども食堂やってるよって話
僕は社会福祉法人で働いていてメインの業務は利用者さんの支援なのですが、事業の一つとしてやっている「子ども食堂」の運営に携わっています。
僕は小学生に上がる前くらいに両親が離婚し、母親に育てられてきたいわゆる片親家庭でした。
母親はきっと僕のことを考えて選択したんだと思いますが小学3年生の夏ごろに再婚し引っ越し、新しい環境で過ごすこととなりました。
ただ再婚した相手(義理の父親)は僕のことが憎たらしかったようで再婚してすぐ母親のいないところで虐待の毎日が始まりました。
まあ、そんな暗い話はここまでにしておいて、、、
母親も看護師をしていて義父も仕事に就いていたので基本学校から帰っても家には誰もいない毎日。
毎日お腹が減って困っていた記憶があります。
どうやって空腹を満たしたかって?
毎日学校が終わったら自転車で行ける範囲のスーパーに片っ端から攻めていき試食チャレンジ!
僕が小さかった頃は平日でも割と夕方の時間帯試食コーナーがあり、そこに試食販売のおばさんが立っているという光景が日常茶飯事でした。
なので、毎日「まるで家族できているけどちょっとひとりで出歩いて試食しに来た子ども」を装い、「ひとつ下さい!え?すっごくおいしい!お母さんにも伝えて買ってもらわなきゃ!でもその前にもう一つ下さい!」とか言って、ありったけの試食をしてまた別のスーパーに行くという過ごし方をしていました。
今思えば、試食販売員のおばさんもそんな嘘、絶対分かってただろうなと思います笑 毎日来るんだもん。親連れてきたことないし。
でもそれでも毎日笑顔でおばさんは試食をくれてた記憶があります。優しかったね。
あとは、駅前に大きな橋があるんですが当時はその橋の下にホームレスがたくさんブルーシートを張って生活していて、そのホームレスと仲良くなることでそこの川での釣りのやり方を教えてもらい一緒に釣りをして過ごしたり、今思い出しても何の宗教だったか分からないですがとある建物内の一角で毎週あった集いに参加してご飯を食べさせてもらっていた記憶があります。
そんな僕なので、大人になった今は子どもたちが空腹で過ごさなければいけないことに憤りを感じることがあり子ども食堂という事業に参加できるきっかけを機にその一員となりました。
今年で子ども食堂のスタッフになって5年となり、「むすびえ」さんの取材を受けたり、下野新聞のコラムを書かせてもらったりと子ども食堂の普及と同時に様々なメディアに取り上げてもらえる機会が増えてきました。
せっかく取り上げてもらえたので紹介させてください。

このYouTubeでは動画の後半に僕が働いている法人の取材が映っています。
最高に太っている時の自分の顔で恥ずかしいし、緊張して何言っているか分からないのですがせっかくの機会なので笑
現代では子供の貧困問題は深刻化していて、ひとり親家庭での相対的貧困率は2022年の統計で44.5%となっているようです。
でも調べてみたら令和四年国民生活基礎調査によると10年前に比べると10ポイント程度減っているみたい。
昔と比べてひとり親家庭への配慮なんかが良くなってきているのかな?
子ども家庭庁の、子供の貧困対策やひとり親家庭への支援について見てみると
「子育て・生活支援策」、「就業支援策」、「養育費確保策」、「経済的支援策」の4本柱を軸として施策を推進しているようです。
就業を目指している親への、無利子の貸付金などもあるようですね。
話を戻して子ども食堂の主な目的は以下の4つ
- 地域の貧困家庭や共働き家庭、一人親家庭、障害者、高齢者に栄養バランスの取れた食事を提供する。
- 居場所を提供し住民同士のつながりをつくる
- 社会的な孤立の防止
- 子どもの社会性を育む
これからもたくさんの子どもたちと遊びながら美味しいご飯を一緒に食べて成長を見守りたいと思います。